土木系研究・技術者

土木系研究・技術者

土木工事にかかわる業務を分担して進める

鉄道やトンネル、ダム、橋、上下水道などの建設に際して、計画、調査、設計し、工事現場の指揮を執るのが土木系研究・技術者です。土木工事は規模が大きいので分業化が進んでおり、土木系研究・技術者もほとんどの場合、計画、調査、設計、施工、監督などを分担して工事を進めていきます。まず建設予定地の地形や地質を調査します。次に、設計担当者が設計図を作製して、工事費や工事期間を設定します。施工段階に入ると、施工分野の技術者が工事方法を検討し、進行計画を練ります。そして現場の担当者が、その計画に従って機材や作業員を手配し、安全性を確認しながら現場の指揮を執ります。このように、土木系研究・技術者には、土木工事全般に関する高度な専門知識と監理能力が求められます。

大学の土木関連学科への進学が一般的

土木系研究・技術者になるには、大学の土木工学科や土木建設工学科、海洋土木工学科、大学院の専門課程などを卒業して土木建設会社に勤めるか、あるいは、公務員試験の「土木」区分などに合格して、現場で経験を積んで一人前になっていくのが一般的なコースです。短大や専門学校にも、土木関係のカリキュラムはありますが、最近はより高度な専門知識や技術が要求されるので、大手企業の採用は大学や大学院卒者が大半を占めています。やはり第一線をめざすなら、大学や大学院に進学する方が有利でしょう。なお、代表的な関連資格には、(財)全国建設研修センターが行っている「土木施工管理技術検定試験」があります。

Copyright (C) 2024 Senmon-search. All Rights Reserved.