海洋工学系研究・技術者

海洋工学系研究・技術者

未知の海を研究し、資源やエネルギーに実用化

海は、地球最後のフロンティアと言われるほど、未知の神秘と、大きな可能性を秘めています。海底には金属や鉱物などの資源が眠っており、また海洋研究によって得られるデータは、気象情報、航路の安全、地球環境の保全などに役立てられています。海洋工学系研究・技術者は、こうした海洋の研究、開発を進めるエキスパートで、波エネルギーの利用など、高度な開発にもかかわっています。海洋工学の研究には三つの分野があります。一つ目は、海洋牧場、海水の淡水化、溶存物質(ウランなど)の回収などの研究開発や、深海の微生物の研究を進める分野。二つ目は、そうした研究を実現するための機械を研究・開発する分野。そして三つ目が、実際に高性能の機械を扱う海洋工学技術の分野です。

大学で関連学問を修得するのが一般的

海洋工学系の研究・技術者になるには、大学の工学系学部の海洋工学系学科、理学系学部の地球科学系学科などの関連学科を卒業し、国の研究機関や民間の海洋開発関連企業に就職するのが一般的なコースです。ちなみに、東海大の海洋学部には、海洋科学科、海洋土木工学科、海洋資源学科など、海洋研究に関連する7学科が設置されています。日本の海洋開発の中心的な存在である海洋研究開発機構の採用数は今のところ若干名にとどまっています。

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