化学系研究・技術者

化学系研究・技術者

化学製品の開発や製造に携わる

日常生活のなかで使われているプラスチック製品、合成ゴム製品、合成繊維製品、化粧品、医薬品などの化学製品の研究、開発、製造に携わっているのが、化学系研究・技術者です。最近は環境問題への関心の高まりに対応したり、他社との差別化を行ったりするため、化学会社では、より高度な機能、生産性を持つファインケミカル(付加価値の高い化学製品)の研究、開発に重点を置くようになりました。ファインケミカルはバイオテクノロジーや新素材、エレクトロニクスとも密接な関係があるので、化学系研究・技術者の活躍の場も、医薬品、化粧品、食品など、さらに広がってきています。

化学関連学科で専門知識を身につける

まず、工学系学部の応用化学科、応用化学工学科、化学システム工学科、高分子工学科や、理学系学部の化学科、農学部の農芸化学科など化学関連学科を卒業し、企業に就職するのが一般的なコースと言えます。しかし、第一線で活躍したいと思ったら、さらに大学院へ進んで、高度な専門知識を身につけておいた方が有利でしょう。また、国家公務員採用試験や地方公務員採用試験の化学関係の区分に合格し、公務員研究・技術者になる人も少なくありません。日本は応用や開発の面では進んでいる反面、基礎研究部門が立ち遅れていると言われているので、公的機関でじっくり基礎研究に携わるのも大きな意義があります。

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