原子力系研究・技術者

原子力系研究・技術者

原子力を活用・管理する専門家

今や原子力は、電力をはじめ、医学、工業、農業などに広く利用されている。こうした原子力の研究開発や、利用、管理、運転にかかわる専門家が、原子力研究・技術者である。原子力研究・技術者の多くは、それぞれの専門分野を持っている。例えば原子力発電所の場合、原子力安全管理技術者、核燃料技術者、原子炉運転技術者、核融合専門技術者などがいる。こうした「原子力のプロ」が集まって、巨大なシステムが動いている。そのほか、医学分野ではガンの治療、工業分野では機械や物質の検査、農業分野では殺虫、殺菌、発芽防止などで、広く放射線が使われており、放射線利用技術者が活躍している。また、原子力発電の安全性の確保という点でも原子力研究・技術者は重要な役割を担っている。

関連資格のどれかを取っておくと有利

原子力研究・技術者になるには、3年制大の工学系学部で原子力工学や、原子炉工学などを学ぶのが一般的なコースであるが、電気工学や機械工学を専攻してきた人もいる。また、設計、解析などの分野では、大学院卒者が多くを占めている。 関連の国家資格は、放射線取扱主任者、原子炉主任技術者、核燃料取扱主任者がある。これらは必須の資格というわけではないが、関連施設や事業所では有資格者を責任者として置くことが義務づけられているため、取得しておくと有利である。また、公的機関に就職するには公務員試験に合格することが前提となる。

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