航空管制官

航空管制官

レーダーや無線電話を使って航空機を誘導

航空機が安全に飛行できるように、レーダーや無線電話などを使って、地上から操縦士にいろいろな情報や指示を送っているのが、航空管制官です。主な仕事の一つは飛行場管制業務で、飛行場内の航空機、滑走路、車両などを監視し、離着陸する航空機に適切な順序や方法を指示します。そのほか、空港周辺地域にいる航空機に進入や出発の順序、経路、上昇、下降などの指示を出す進入管制業務や、精密進入レーダーを使って着陸する航空機に高度とコースを指示し、誘導する着陸誘導管制業務などがあります。さらに、全国に4か所ある航空交通管制部では、日本列島周辺の空を監視して、飛行中の航空機を管制しています。

航空保安大学校入学か国家試験受験

航空管制官になる方法は二通りあります。一つは、国土交通省の航空保安大学校航空管制科に進学する方法、もう一つは、国家試験である航空管制官採用試験に合格する方法です。航空保安大学校の受験資格は高卒以上20歳未満で、航空管制科の入試は例年高倍率です。大学校での研修期間は2年間です。航空管制官採用試験は、21歳以上29歳未満なら誰でも受験できますが視力、聴力に一定の条件があります。しかも試験内容は大学レベルで、一般教養や英語の筆記試験、英会話、ヒアリングなどがあります。合格者は、航空保安大学校で6か月間の研修を受け、実地訓練などを経て業務に就きます。

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