保育士

保育士

児童福祉施設で子どもの世話をする

保育士の仕事は、児童福祉施設で、保護者の代わりとなって、子どもの年齢に応じた生活全般にわたる指導を行うとともに、保護者に対して保育に関する指導を行うことです。保育士というと、保育所を思い浮かべますが、実際の仕事の範囲はもっと広く、乳幼児から18歳未満の未成年者までが対象となります。そのなかには身体の不自由な子どもたちも含まれています。したがって、乳児院、母子生活支援施設、知的障害児施設などで働く保育士もいます。しかし、圧倒的に多いのは、やはり保育所で働く保育士です。保育所では、共働きの家庭など、十分に子どもの世話ができない家庭の子どもの世話をします。保育士と幼稚園教諭は同じように思われがちですが、幼稚園は教育施設であり、保育所は児童福祉施設です。しかし、実際の保育士の仕事内容は、福祉と教育の両面を兼ねていると言えます。

資格は養成課程修了と試験による取得がある

保育士になるための方法は二通りあります。一つは大学の社会福祉系学部や生活科学系学部などに設置されている児童学科、幼児教育学科や、短大の保育科、幼児教育科、専門学校の養成課程や保育士養成所などを卒業する方法です。もう一つは、都道府県で実施する保育士試験に合格する方法です。受験資格は、大学(2年以上在学)または短大卒、児童福祉施設で5年以上働いた者などです。なお、いずれの方法でも、都道府県に保育士として登録する必要があります。2003年度保育士試験の合格者数は4091人、競争率は9.1倍となっています。

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