法務教官

法務教官

少年院と少年鑑別所で非行少年を教育する

法務教官は、少年院や少年鑑別所に勤務し、非行を犯した少年が立ち直れるように教育したり、相談、助言などを行う専門職員です。少年院は、家庭裁判所で少年院送致になった少年を収容し、少年鑑別所は家庭裁判所の審判を前に、監護の措置になった少年を収容します。少年院の収容期間はその大半が2年以内ですが、法務教官はその間、収容されている少年に対して、集団活動、面接、相談などを通じて、生活指導、余暇の利用法を身につけさせるレクリエーション指導、基礎学力をつけさせる教科指導、職業補導などを行います。一方、少年鑑別所の収容期間は最長8週間で、少年が不安になることなく審判を受けられるよう身柄を保護し、心の安定を図り、面接などを行って少年の問題点やその改善の可能性を探ります。

教育学、心理学、社会学が学べる進路へ

法務教官になるには、法務教官採用試験に合格する必要があります。試験では、公務員試験と同じく一般教養知識のほか、教育学、心理学、社会学などの基礎的な知識が問われるので、それらの学問が学べる大学に進学する方が有利と言えます。また、そのほかにも青少年の教育に関連する記述式の専門試験、面接、身体検査や身体測定があります。なお、試験区分は、男子=法務教官A、女子=法務教官Bに分かれて行われていますが、受験資格や試験項目などは同じです。

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