司法書士

司法書士

市民に代わって法律上の手続きを行う

例えば家を新築したり、土地や建物を売買したりする時には、複雑な書類の作成や、法律上の手続きが必要です。これらの処理は専門的な法律知識がないと難しいため、司法書士が、一般の人や企業から依頼を受けて、手続きを代行しています。最も多い仕事は、土地や建物を売買する際に必要な不動産登記です。土地や建物はすべて、司法書士が登記所に手続きすることで初めて法的に認められます。また、会社を設立する時に必要な商業登記の依頼も多くあります。裁判所、検察庁、法務局などに提出するそのほかの書類の作成や手続きについても、ほとんど司法書士が行っていると言ってよいでしょう。また、時には町の法律コンサルタントとしていろいろな人の相談に乗り、法律的観点から適切なアドバイスをすることもあります。これも、信頼を得るための大切な仕事です。

あきらめず勉強を続ける努力が必要

司法書士になるには、国家試験である司法書士試験に合格しなければなりません。試験は年齢、学歴を問わず誰でも受験できます。筆記試験では憲法、民法、商法、刑法に関する知識、不動産登記・商業登記に関する知識、供託・民事訴訟・民事執行及び民事保全に関する法令などが問われます。筆記試験合格後は口述試験を受験します。高度な専門知識が問われるため、大卒者でも1回で合格するのは難しく、合格率は例年2%台です。この難関を突破するには、大学の法学系学部に進学するのが一般的です。また、大学で学ぶと同時に法律の専門学校に通ったり、卒業後、司法書士事務所のアシスタントをしながら合格をめざす人も少なくありません。

Copyright (C) 2024 Senmon-search. All Rights Reserved.