入国審査官

入国審査官

入国が妥当かどうか決定する権限を持つ

入国審査官の主な仕事は、空港や港などにある地方入国管理局や出張所に勤務し、日本に入国する外国人のパスポートやビザ、入国目的などを審査し、入国の可否を決定することです。日本に上陸する外国人は入国審査官に対して上陸の申請を行い、上陸のための審査を受けます。入国審査官は出入国管理及び難民認定法に定める上陸のための条件に適合しているか否かを審査し、観光や留学など在留目的別に在留資格と在留期間を定めて入国許可を出します。また、上陸の許可を得ることなく入国した不法入国者や、在留期間を過ぎても滞在する不法残留者、入国許可条件を無視して報酬を受け取る不法就労者には、入国警備官が行った調査をもとに審査し、収容令書や退去強制令書を発行する権限を持っています。

国家公務員採用試験合格が第一歩

入国審査官を採用する直接の試験はなく、法務省の入国管理局に入局した者の中から選任されます。そのため、まず国家公務員採用試験に合格して、法務省に入ることが先決です。試験区分は、国家公務員採用Ⅰ種試験なら「行政」と「法律」と「経済」、Ⅱ種試験は「行政」、Ⅲ種試験は「行政事務」です。入国管理局に配属された後は、Ⅰ種の採用者なら実務経験のあるなしにかかわらず、採用研修修了後すぐに入国審査官選考の対象になりますが、Ⅱ種は3~5年、Ⅲ種は8~10年程度の実務経験が必要です。また、入国審査官と協力して仕事を行う入国警備官になるには、人事院が実施している入国警備官採用試験に合格することが必要です。

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